体験学習☆ 〜アドベンチャーマインド〜

ヤガイカツダーの研修を経て、完全に風邪でダウンしたこともあり、家でのんびり振り返り。
久々に真剣にマインドマップなんぞ描きながら、4日間で自分が体験したことを真剣に学びに落としこんでみる。



アメリカのAssociation for Experiential Education(体験教育協会)によるとLearning by doing(やることから学ぶこと)
「その学びの過程は、直接体験することにより、学習者が知識を構築し、スキルを習得し、その学びの内容と価値観を身につけることである。」(AEE,1995)

Tell me and I will forget;
Show me and I may remember;
Involve me and I will understand.
        - 中国のことわざ


「言われても忘れ、見せられても覚えているかわからず、やったことは理解する」


Edgar DaleさんのCone of Experienceもそんな感じ。


(Dale,1996)


読んだことは10%、聞いたことは20%、見たことは30%・・・
見て聞いたことは50%、
自分で言って書いたことは70%、
そして自分でやったことは90%残る。


まあ、何を根拠にこの数字なのかは、いまいちわからないけど。
でも、感覚的に大納得☆


デューイさん曰く、毎日は経験の連続で、教育的なヤツもあれば、そうでないヤツもある。
きっと、大人(教育者)は、子ども(学習者)に対して、自らプラスの経験ができるような環境を整え、気持ちがプラスで経験できるように共感し寄り添い、支援することが大切。


自らやりたくなるような魅力的な環境と提案をすること。
でも同時に、大人(教育者)がその経験を意図的に与えることも必要。


365日、24時間が経験で、教育的な意味があるとしたら、大人(教育者)の経験の選択の責任はすごく重いと思う。



きっと、PAのChallenge by Choiceって考え方は、いつだって自らチャレンジのレベルの選択ができるという環境から、いつでも自分にとってプラスになる体験を選択する力(意思決定力)を養うための考え方だと思う。

今回のヤガイカツダーでは、いつだって自分でチャレンジな選択をしてきたし、そのおかげで自分の経験値が増えたし、学びも多かった。
でも時として、「こっちの選択のほうが絶対にチャレンジで面白い体験になる」と頭でわかってても、シャワークライミングの寒さや、寝不足でのビバークみたいに、「いやいや、そろそろ守りに入っとけよ!」という自分の内なる声との葛藤がある場合も。

そんなときは、チームで活動している意味が大きかった。
「仲間がやってるから、自分もやろう!」と思えた。もしくは、「やろうよ!」の一言で、プラスの意思決定を後押ししてもらったり。


このチャレンジする感覚=Adventure mind (自分にとってプラスになる体験を選択する感覚、もしくは自分の安心ゾーンからいつだって一歩出てみようと思える感覚)は、それこそ読んでも、聞いても、見ても「絶対に」わからない感覚だと思う。


体験を積むことでしか、この感覚は身につかないんだろうな。
子どものときに、たくさん遊んでいる人は、自然とこんな感覚のタネを持っているのかも。


そういう意味で、今回のヤガイカツダーは、アクティビティ(シャワークライミング、懸垂下降、その他たくさん)への知識とスキルはもちろん身についたけど、一番中心にある体験学習の真髄を体験した気がする。


カヤックで、到着した岸のそばで、「試しに沈」してみたとき、小野川湖の湖の底が、「カスタードプリンをひっくり返したみたい」に、キャラメルソース部分とプリンの部分くらいはっきりとした境目で、水の温度が違った。
底10cmだけがすごく冷たかった。

小野川と小冷水沢が流れ込んでいるから、底だけ冷たくなるそうな。
社会科の時間に、地図帳片手にそれを習っても、すぐに忘れるだろうけど、自分で体感したことは忘れない。


自分という人間を創りだすための5感を刺激するような「原体験」をたくさんして、身体と脳に体刻すること。
また、それを通して、自分の生き様に磨きをかけること。


小原國芳の言葉に「進みつつある教師のみ人を教える権利あり」というものがある。
子どもにチャレンジしなさい!っていう大人は、どのくらいチャレンジしてるんだろう?


ということで、"Never Stop Exploring" by North Face
いつだって好奇心旺盛で、背中で語れるような人間でありたい。