小さな哲学者たち☆

小さな哲学者たちという映画を見て、それについて対話をするワークショップに参加したMemo。

公式サイト:
http://tetsugaku-movie.com/


以前、レンタルで借りて、返却前夜の遅くに見始めたら、最後記憶がなかった・・・
という経験があるので、まずはきちんと観たかったということ。
あとは、それをもとにした対話の時間に興味があったということで参加してきました。

現在の幼稚園での仕事、アドベンチャー教育のファシリテーターとして、色々なところに生きる気づき・アイディアをもらったので、忘れないうちにメモ・・・。


◆考える=疑問に思う ということは、学びの意欲の原点。
大人が考えている「当たり前」を、子どもたちは容赦なく「なぜ?」と疑問に思うことができる。
考える習慣をつけること。
テレビでのニュース、慣習、文化etc... 
日常のことで、「当たり前」だと思っていることに対して、思考しなくなっている大人が多い。
青山学院大学の苅宿先生の言葉を借りると「思考停止社会」になっている。

思考停止社会~「遵守」に蝕まれる日本 (講談社現代新書)

思考停止社会~「遵守」に蝕まれる日本 (講談社現代新書)

感情も同じかな。
日々ニュースで流れる悲惨な事故などでも、慣れすぎてしまうと何も感じない。
他人にしてもらうことに対する感謝、人の悲しみへの共感、など、「感情停止」してしまっていることも多々あるのではないか。
子どもは日々感情の渦の中にいる。大人は?
「感情」を循環させる体験を意図的にしてあげることが必要だと思う。

◆子どもの言葉=家族・先生?(メディア)など身近な人からの言葉のシャワーを浴びた感覚的な語彙
→体験を通して意味付けた言葉へ
何気なく使っている言葉が意味することは何なのか・・・子どもなりに改めて考えることで、意味付けをする。
例)死とはなにか?
日頃、「死ぬ〜」とか遊びの中で言うけれど、それが意味することを知っているのか?
息が止まること、天国へ行くこと、カブトムシが動かなくなること、家族の死etc....
何か、体験としてその言葉の意味を知っているのか?を訪ねてみると、その子なりの定義が生まれる。
そして、その定義/言葉の感覚は、子どもによって異なる。
友達とは?好きとは?子どもの仕事は?

◆教師の(親の)ファシリテーション
「なぜ?」「続けて!」「◯◯ってどういうこと?」「それは、テーマとどう関わってくるの?」
子どもの世界観での話は、時として大人の想像を超えた視点から入る。
それに対して、「関係ない話はしない!」とSTOPするのではなく、「待つ」「聴く」姿勢を持つ。

心から、その子の話に興味を持つ姿勢=純粋な好奇心

勇気づけること。
子どもの考えを否定しないこと = 評価もしないで聴くこと。

TOYOTA式は5回なぜを繰り返すというが、
なぜ? → なぜ? → なぜ? と、3回、子どもの発言に対して、問いを重ねると本質が見える。




子どもの好奇心は、学ぶ力の原点であるということを感じさせてくれる映画だった。
幼児教育に携わっている社会人で、この映画を観てダイアローグを重ねると、どんな話になるんだろう?
また、ファシリテーターを志す人たちで、この映画を観てから、「ファシリテーターのあり方」を話すのも面白そうだ。

色んな視点で観れる映画で、ぜひまた観てみたいと思った。


以上、忘却録でした。